ダライラマ法王は4日、北九州で講演し、チベット問題の解決に日本が果たすべき役割について「チベット仏教文化の破壊が進む現実を多くの人に知らせてほしい」と述べたという。チベットには中国人民解放軍が駐留しており、ある地区には1万人以上の兵士が駐留、チベットの伝統的な文化財や寺院などが破壊されているという。ダライラマ法王は、「世界の屋根」の異名を持つチベットの自然保護や、中国・インド間の政治関係に言及し、日本の立場が重要であることを強調したという。
→ 「チベット」解決 世界平和に影響 北九州市で講演 ダライ・ラマ14世 (2008-11-5)
一方で中国政府は4日、ダライラマ法王の高度な自治への主張に対し、「ダライ・ラマは分裂の主張を放棄し、生きている間にチベットに有意義なことをするべきだ」「ダライ・ラマが情勢をはっきりと認識し、立場を変えるよう望む」と発表したという。
→ 中国、ダライ・ラマに主張放棄要求 (2008-11-4)