オバマ米大統領は9日、2009年度のノーベル平和賞を授与されるという。
→ ノーベル平和賞にオバマ大統領、核兵器削減への取り組みで (2009-10-9)
→ 【外務省】オバマ米国大統領のノーベル平和賞受賞について (2009-10-10)
ネットでは驚きの声が圧倒的である。カーディルさんや中国の人権活動家を表彰すべきだという意見が見られる。
もっとも、反応は複雑である。まず、現職である。反対は難しい。ついでに怒りをぶつけるという勢いもあるが、根底には、米国の起こす戦争に金と人を出さざるを得ない日本の立場からくる怒りがある。人道的な見地からの米国人に対する反発は、イスラム社会のものとはまた異なるものである。米国が平和賞というだけで、「ありえない」「笑える」「終わった」という反応がある。
核廃絶というオバマ米大統領の発言は、日本では、あるいは国際的には非常に「常識」的なものであったため、発言が重みを持つということに理解がいかない人間も多い。われわれはずっとそう言ってきた、という書き込みも多い。しかし、受賞がわがことのように喜ばしいと思えるほどには近い存在ではない。
受賞に対する期待として書き込みの多いのは、米国に戦争を始めてほしくないというものである。