米フロリダ州の教会で11日、コーランを「焚書」に処すと宣言している問題で、国内外から反対の声が上がっているという。
エジプトの首都カイロにあるイスラム教スンニ派最高教育機関アズハル大学の幹部、アブデル・バユーミ氏は「(コーラン焼却は)テロリズムに機会を与えることになる。彼らはテロと戦おうとしているのか、それとも奨励しようとしているのか」と述べたという。
アラブ連盟のムーサ事務局長は、「狂信者の破壊的なやり方に対する米国の賢人たちの対応を待ち望んでいる」と計画阻止へ関係当局などの対応を促したという。
イラン外務省報道官は、「宗教的な神聖さを汚す自由の乱用を防ぐよう西側諸国に忠告する」と述べたという。
欧州連合(EU)のアシュトン外交安全保障上級代表(外相)の報道官は8日、「われわれはあらゆる宗教を尊重しており、(コーラン焼却は)正しい道ではない」と述べたという。
ローマ法王庁(バチカン)の諸宗教対話評議会は8日、「すべての宗教指導者と信者は、とりわけ宗教の名の下で行われるあらゆる暴力を断固として非難するよう求められている」と述べたという。
→ コーラン焼却計画にインドネシアで抗議デモ (2010-9-7)
→ コーラン焼却、欧州でも非難 (2010-9-8)
→ コーラン焼却計画に反発=実施なら大規模抗議も-イスラム世界 (2010-9-8)
「コーランを燃やすという愚行」に対しては、映像の流れる前にすでに(多少の先見の明を持つ人間から)反対の声が挙がっているようです。