土曜日, 10月 08, 2011

「ウォール街を占拠しよう」

米国では「ウォール街を占拠しよう」という、一種の抗議運動が各地に広がっています。

資本主義の旗印のもとに、金持ちなら金持ちであるほどやりたい放題の米国には、市民の不満も多い。

数々のクレームを解決する政治が、金持ちからの献金で腐敗しているため、やり場のない怒りはいま金融街に向っているというわけです。

公的年金は切られる、公的健康保険がない、公共交通機関は一部にしかない、道路は壊れている。

さらに、公務員が予算がないとして間単に処分される。日本では不可能な、財政政策がとれる便利な国です。

処分される中には、先生や消防士などが含まれる。

ビジネスで教育ができるのか?教育というと、なぜか金の話になる連中にいったい何が教育できるのか?

教育ビジネスは、教育ではない。教育ビジネスの目標といえば当然のごとく金儲けであるわけです。

教育ビジネスは、学生に借金負わせると利益が上る。

ついには、学生ローンがクレジットカードによる借金より多くなったという現実があります。

学生相手になんの詐欺が教育だというのか。人生教育にはなるかもしれません。

話を戻します。「ウォール街を占拠しよう」には、多数の学生および学生ローンを抱えた失業者が参加しています。

学生ローンを、何十年もかけて返さなければならない、そのためには良い就職口がないとならない。プラカードには仕事を与えてくれ、とあります。

「1%の金持ちが99%の富を独占(するようなことは許すべきではない)」「戦争ではなく仕事を」「Stop the war, tax the rich」

大学教授が、抗議運動に参加し、講議するという新たな展開もあります。

歪んだ米国の資本主義の、象徴ともいえるこの抗議運動がどこに行くのか。

注意深く見守っていく必要があるでしょう。